火星へ行こう君の夢がそこにある 試し読み


【内容紹介】
『火星へ行こう君の夢がそこにある』
火星行きのパイロットを募集する広告があらゆる媒体で流された。帰還すれば報奨金一億円。
兄の次郎が勝手に応募書類を送ってしまったので一郎はテストを受けることになった。
彼は試験を落ちるつもりで受けたのだが、何故か受かってしまったので一人で火星へ行くことになる。


 星ひとつ見えない暗闇に、ぼんやりとした青白い光に包まれた球体が孤独に浮かんでいる。種子島宇宙センターはもう見えないが、日本列島はまだ見えていた。
宇宙船は地球を三周しながら航行速度まで加速すると加速のGが無くなり船内を自由に移動できるようになった。その時に一郎は宇宙船の窓から地球を見たのだ。
宇宙船はさらに地球を半周すると地球を離れ、火星まで行くことになっていた。人類初の有人火星飛行をするのだ。
操縦席の赤いランプを点滅していた。
「こちら宇宙管制局です。一郎さん、そちらに異常はありませんか?」
 管制局からの電話だった。一郎はイヤホンとマイクを着けていたので通話ボタンを押すとそのまま会話ができる。
「はい、今のところ異常ありません」と一郎は言った。
それから少しの間があった。地球にある管制局と距離があるので、電波が届くまでに時間がかかるのだ。返事は五秒ほど待ってからきた。
「そうですか、貨物室の点検は終わりましたか? 終わったらまた連絡してください」
「これから確認してきます」
一郎はそう言ってからしばらく待ったが無言のままだったので電話を切った。
操縦室から居住空間へ出た。広さは十畳ほど。一郎の部屋より大きかった。
居住空間の奥には貨物室がある。廊下は無いのでドアを開けるとすぐに貨物室だった。貨物室のスペースはかなり広い。居住空間の三倍はある。居住室の下にはさらに大きな貨物室があった。貨物のほとんどは水と食料で占められている。他には火星で活動するための火星四輪車と、火星で生育実験をするためのバラの苗が十株あった。
 火星四輪車は電気で動く大きなバギー車で、宇宙船の太陽光パネルからバッテリーに充電する。満タンまで充電すれば三時間運転ができると説明書には書いていた。最高速度は時速二十キロ。
 バラは極地植生技術で作られた砂王と青姫というバラで、砂王は太陽が照りつける砂漠でも育ち、半年間水が無くても枯れない品種で、葉っぱは針のように細くて硬い。白の五枚葉をしている。枝は薄い黄緑色でゴムのように柔らかかった。青姫は南極でも育ち、氷点下でも枯れないバラで、枝は深緑に黒を足したような暗い色をしている。鉄のように硬い。その枝からうちわみたいに大きな五枚葉が垂れ下がっていた。実物を見たことはないが、資料によると砂王はみずみずしい赤い花で、青姫は毛羽立った厚みのある青い花びらをした花だった。共に五株ずつで火星に定着するかどうか実験する。
 宇宙に出ると重力が弱いのでほんのささいなのことであちこちに動いてしまう。貨物は全て紐で床に縛りつけていた。床には紐をかけるための穴とフックがある。埃がたまりそうな場所だが今のところきれいだった。
一郎は紐がゆるんでいないか確認した。特に火星四輪車は念入りに調べて、念のために紐を一度解いて結び直した。火星四輪車は貨物の中でも特に重いので壁にぶつかれば、宇宙船に穴を開けてしまう恐れがある。
 一郎が運転室に戻ると地球は夜に変わっていた。地上に人工的な黄色い光がクモの巣状に広がっている。
「貨物室の点検終わりました」
一郎は管制局に電話をした。
「ごくろうさまでした、これから船は火星に向かうコースを取ります」と返事があった。
船の進行方向が変わり操縦席から地球が見えなくなる。その代わりに今度は月が見えた。
宇宙船には三台のノートパソコンがある。それを使って地球の管制局とメールのやり取りをする。インターネットも使えた。液晶テレビが一台あって、それで衛星放送を観ることもできる。
カメラも持ってきたが、さっき宇宙から見た地球を撮り忘れている事に一郎は気付いた。火星から帰ってくる時には忘れないようにしなければならない。
紙の本は重量があるので持ってくることはできなかったが、電子書籍端末は持ちこめたので、地球を出発する前になるべくたくさん本のデータを入れておいた。壊れた時のために同じ物を二つ持ってきている。あとは携帯ゲーム機。これも同じ物を二つ。
一郎は部屋に戻ると、本を読んだりゲームをしたりして時間を過ごした。窓の外を見る度に月は大きくなり、やがて視界から消えた。月が消えた後に管制局から電話がきた。
「月を越えました。ここから先はまだ誰も行った事がない世界です。いってらっしゃい」
「それじゃあ、いってきます」
一郎はそう言って電話を切った。目の前には黒い空間が見えているだけで火星はまだ見えない。
インターネットで一郎が宇宙船に乗り込んでから出発するまでのニュースを見た。ぎこちない笑顔でカメラに向かって手を振っているのが、なんだか別の人みたいで変な気分がした。
 時計を見ると地球時間で十九時になっていた。宇宙船には時計が二つある。青と赤のアナログ時計。青の時計は地球時間を表していて二十四まで数字が刻まれている。赤の時計は火星時間を表していて、二十五まで数字が刻まれている。二十四と二十五の間は他の数字より間隔が狭い。
お腹が空いたので晩ごはんにした。貨物室から、きつねうどん、おにぎり、それとほうじ茶を持ってきた。きつねうどんはパック詰めされていて、そのままレンジで温めて食べる。温めなくても食べることはできるが、あまりおいしくない。だしは地球で食べていた物と違い、粘り気があって少し粉っぽい。そして、うどんに絡む程度の量しかなかった。粘り気があるのは宇宙でだしを飲みこぼしても水分が四方八方に飛ぶことないようにするためだ。
食べ物はうどんの他にもラーメン、カレー、肉じゃが、みそ汁、豚汁、たこ焼き、梅干し、白米、炊き込みごはん。とにかくスーパーで缶詰やレトルト食品として売られているものは大抵あった。汁物は全て粘り気がついていて少し粉っぽい。
 食後はほうじ茶をレンジで温めて飲んだ。これもパック入りでストローを使って飲む。
 食後は歯磨きをした。宇宙で水は貴重品だ。歯ブラシではなくガムを噛んで磨く。宇宙用に作られた噛み歯磨きだった。最初はカチカチと音が鳴るほど硬いが、噛み続けていると柔らかくなり、ガムは徐々に溶けて小さくなる。最後は飲み込んで終わり。最初の三百回までは噛んだ回数を数えていたが、途中から何回噛んだか分からなくなったので一郎は数えるのをやめた。
 ネット掲示板で人類初の有人火星行きの話題を探すと、一日で読みきれない量の書き込みがあった。三時間ほど掲示板を読んでいると、ちょっと疲れたので一郎は眠ることにした。読み終わっていないところはパソコンにコピーして保存する。
 ベッドに入るとゴム製のベルトで体をベッドに固定した。宇宙だと体が浮いて曖昧な空間に投げ出された感じがする。すこし不安を感じるが、ベッドに体を固定すると背中にしっかりとした感触が感じられて安心できた。
部屋の明かりを消して、豆電球に変えた。初めての宇宙でなかなか眠れないと思っていたが、一郎は五分もしない内に深く眠り、眠ったと思ったらすぐに目が覚めた。宇宙では昼も夜も無いが、青い時計を見ると六時になっていた。地球ではもう明るい時間だ。一郎は窓の外に目を向けると暗い宇宙空間が見えた。
 朝ごはんのおにぎりとみそ汁を食べて、歯磨きも終えると、地球の管制局に電話をした。
「おはようございます。定時連絡をします。火星はまだ見えません。異常も無しです」
 毎朝十時は管制局に連絡をすることになっていた。三分ほど待つと返事がきた。
「おはようございます。船は火星のコースを進んでいます。良い一日を」
 地球から離れたので電波が届くまでに時間がある。火星まで行くと、地球と通信するには一時間もかかると聞いていた。当然その頃には通信手段は電話から電子メールに変わる。
 一郎は居住空間に戻ると、ネット掲示板で自分のことが書かれていないか検索した。一回クリックして画面が切り替わるのに三分もかかった。今日も書き込みはあったが、三時間で読み終えた。一郎の事は、他の話題が埋め始めている。
 昼ごはんを食べ終えると管制局から電話があった。電話に出て十分ほど無言のままだった。
「地球からの距離が離れてきたので、これからの連絡はメールに切り替えます」
 電話から管制局からの声が聞こえた。
「はい、分かりました」
一郎は電話を切ってから五分ほど経つとパソコンにメールが届いた。宇宙管制局からだ。
〈メール確認です。このメールはそちらへ届いていますか? 届いていたら返信をしてください。〉
一郎は返信の内容を考えたが気の効いた事が思い浮かばなかったので
〈メールは届きました。ちゃんと届いています。〉とだけ書いて送った。それから十分が経った。
〈返信を受け取りました。メールの送受信に問題はありません。確認を終わります。〉と管制局から返信がきた。
 これで一郎がすることは何も無かった。船は自動操縦なので勝手に火星まで飛んでいく。これから三十日間、一郎がやらなければならない事は火星に着くまでの時間を一人で過ごすことだった。といっても火星に行けば誰かが待っているわけではないので結局はずっと一人のままだ。火星に一年近く滞在し、十五日の日数で帰還する予定だった。帰りの日数が短いのは地球と火星の距離が一番近い時期に合わせているからだ。
火星行きの宇宙船に乗っているのは一郎一人だけだった。当初の計画では六人で火星に行くはずだったが、地球から火星へ水や食料、その他の物資を送る費用を計算すると、計画予算内では一人しか送る事はできないと分かった。しかし、人間を火星に送る計画は中止にならず、人数を一人に減らして実行されることになった。任務の大筋は有人での火星往復が成功するかどうかを調べることだ。
 地球時間で夜になったのでベッドに入った。なかなか眠れないので、一郎は何故火星へ行くことになったのか思い出していた。

一年前に宇宙飛行士を募集する広告が、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット、あらゆる媒体で流された。宣伝文句は『火星へ行こう、君の夢がそこにある』企画したのは火星開発公団という組織だ。
募集要項には採用人数一人。仕事内容は人類初の火星到達、火星での簡単な実験と調査、そして火星からの帰還。健康な心と体を持つ人材を求む、と書いてあり、火星から帰還すれば報奨金一億円と書いてあった。さらにその後ろにカッコ付きで(この報奨金に税金はかかりません)と付け加えられている。
一郎は大学を卒業してから一年経つが、まだ一度も働いたことがなく、何をするでもなく日を過ごしていた。歳が二つ上の兄二郎も無職で三年間職についていない。さらに二歳上の長男三郎だけが兄弟でただ一人働いている。職業は植木職人だ。木を植えるより枝を切る事が多いので、枝切り職人の方が実態に合っているよと言っていた。
ニュースでは三十五歳以下の失業率は五十%を超えて二人に一人が無職だと言っていた。討論番組では就職活動をあきらめた人を加えれば、六割強の若者が職に就いていないと言っている。それが本当なら三人の内二人が無職ということで、一郎の兄弟がそのまま当てはまった。
 そんなある日、兄の二郎が、俺は火星行きの募集試験を受けるから、お前も試験を受けろ、と一郎に募集のパンフレットを押しつけた。
募集要項には身長百七十五センチ以下、体重七十キロ未満と書いてある。大学に通っていた頃の一郎は、身長が百六十八センチ、体重は五十六キロと小柄な体型だった。
パンフレットの続きには、年齢不問、学歴不問、犯罪歴無し、虫歯無し、病歴無しの人材を求む、と書いてあった。一郎は一応大学を出ているがこの試験では問題ないらしい。犯罪歴は当然無かった。大人しいというより気が弱い性格なので犯罪どころかケンカらしいケンカもしたことが無い。小学生の時、理由は忘れたが同級生の子とケンカをしたことがあったが、一郎は相手を殴らず、ただ殴られるままにされていたぐらい大人しいのだ。
母は歯磨きにうるさく、小さい頃から寝る前に五分以上歯を磨かせたので虫歯は一本も無かった。入院するような病気もしたことが無い。数年に一度風邪をひくかどうかだ。
 宇宙飛行士募集の試験内容は書類審査と健康診断をした後、さいころで八人に絞り、百日間の架空閉鎖実験を行う。閉鎖実験の合格者が二人以上出れば、もう一度さいころを振って一人に絞ると書いてあった。何故さいころで決めるのかは下の方に『私達は運がある人を求めます』と書いてあった。
 こんな怪しげな計画に一郎は気が乗らなかったが、二郎から一緒に試験を受けろと何度も言われ続けているうちに受けると言ってしまった。
二郎は募集試験を受ける事を両親に話した。父は一生に一度あるかどうかの事だからやってみろと言った。母はどうなるか分からない変な計画だから駄目だと反対した。命の保証も無いのに一億円は安すぎるとも付け加える。パンフレットの下には、命の保障はありません、と小さな字で書かれていた。
その日は母が反対し続けて二郎は母を説得できずに終わった。三日間、二郎は母を説得していたが結局駄目だった。
それから二郎はこの話をしなくなり書類審査の期限が過ぎた。一郎は火星に行かずに済んだのでほっとした。
それからさらに二週間経った頃、二郎は郵便配達の音が聞こえると、外に出て郵便物を直接受け取るにようになった。それが三日続くと、二郎が一郎の部屋に入ってきて、火星開発公団と書かれた封筒を目の前に置いた。宛名は一郎だった。
俺は書類審査に通ったぞ、お前はどうなんだと二郎は言った。二郎は勝手に自分と二郎の分の書類を出していたようだ。
 一郎が封筒の中を見ると、書類審査は合格。二週間後に、赤星病院で健康診断を受けてくださいと書いてあった。紹介状も入っている。二郎はそれを脇から見て、お前も受かったなと言った。
 健康診断の一週間前から二郎はごはんをあまり食べなくなり、夜中は二時間ほど散歩するようになった。体重が規定の七十キロを越えているので減量をするらしい。一郎もそれに付き合わされた。健康診断の前日に二郎の体重は六十九キロまで減った。一週間前は七十三キロだった。
 健康診断の日、二郎と一緒に赤星病院へ行った。二郎と一緒にどこかへ行くのは年に一度あるかどうかで、去年はそういうことも無かったので、母は二人一緒に出かけるのを珍しそうに見ていた。ちょっと二人で出かけてくると二郎は言って家を出た。
 赤星病院は三年前にできた病院だ。真っ白な壁に大きなガラス張りなので中がよく見える。建物の中心には吹き抜けがあって、内装を変えればショッピングセンターにでもなりそうな場所だ。建物の周りには芝生が張ってあったり、散歩道があったりして、駐車場も広く、その辺のショッピングセンターよりおしゃれだった。
赤星病院に行くと一郎と年齢が同じくらいの人が百人ぐらいいた。みんな一郎より頭が良さそうで、元気に満ち溢れているので、一郎は落としてもらえそうだった。
 病院の受付で紹介状を渡すと診察室の前に並んだ。この中なら俺が一番だな、全員倒せそうだ、と二郎が耳元でささやいた。試験者全員で試合をするわけではないが、確かに二郎なら勝てそうな人ばかりだった。一郎は、もう一度並んでいる人達の顔を見たが、自分は誰にも勝てないだろうという後ろ向きの自信があった。
 一郎は健康診断を受けたことが無かったので何をされるのか不安だった。医者の前に座り、過去に大きな病気をしたことがあるか、何か薬を飲んでいるのかを訊かれ、胸に聴診器を当てられた。身長と体重を測った。身長が百六十七センチと大学生の頃より一センチ低くなっていて、体重は六十三キロと少し増えていた。最近お腹が少し出てきたのはそのせいだ。尿検査と血液検査もした。血液検査の時、注射器に自分の血が吸い出されるところを見るのが嫌で目をそらした。心理テストを受けて、最後に歯の検診があり、虫歯無しと診断され、二時間もしないうちに健康診断は終わった。
それから本屋に行ってきたと思わせるために本を一冊買って家に帰った。ちょっとした小細工だが、母は一郎が買ってきた本屋のレジ袋を見て、何も言わなかった。
それから二郎は郵便配達が来る度に玄関で直接受け取ることを続けて、五日後に二郎は一郎の部屋に封筒を持ってきた。封筒には火星開発公団と書いてある。中を見ると、健康診断で異常は見つからなかったので、一週間後の架空閉鎖実験に参加するようにと書いてある。何度も読み返したが、実験を受けるかどうかの選択肢はなく、実験を受けることがすでに決まっている文面だった。書類審査の段階でそういう事は決まったのかもしれない。
二郎も封筒の中身を見せてくれた。やはり同じ内容で一週間後に架空閉鎖実験を受けるようにと書かれていた。二郎にこの実験を受けるのかと訊くと、この実験を通らなければ火星行きの宇宙飛行士に採用されないじゃないか、と言った。
 翌日、夕飯が終わって一息ついた頃、二郎が一郎と一緒に火星行きの試験を受けることを両親に話した。父も母も試験をあきらめたものと思っていたようで、しばらく言葉を発せずにいた。
父が火星行きはやめたのではなかったのかと言うと、実は勝手に受けることにして、書類審査も通ったし、健康診断も受けてきた、一週間後に架空閉鎖実験を受けなければならないことを二郎が両親に話した。
そうすると母が親をだましていたことについて怒った。母が半時間怒り続けて一息ついた頃に、俺も一郎も就職してない、これから先できるかどうかも分からない。このままくすぶっているよりは火星に行って大きく出たい。それに火星から帰ってくれば、あいつは火星に行ってきたと言われて、どこへ行っても名前が通るようになる。そうすれば良い職も見つかるかもしれない、と静かに二郎が言った。
一郎もそう思っているのか、と母が訊いてきた。一郎は火星に行きたくないかもしれないと言おうとしたが、一郎もそう思っていると二郎が一郎の代わりに答えてしまった。間を置かず、それにもう試験を受けることは決まっているのだと火星開発公団からの手紙を母に見せた。
母はそれを何度も読み返すと、勝手にすればいいと言い捨てて、足を踏み鳴らしながら寝室へ行くと、勢いよくドアを閉めた。その音は家全体を揺らした。
 父はそんなにしてまで行きたいのなら勝手にしろと言って、それからは口を開かなかった。二郎は勝手にするよと言って横を向いた。一番上の三郎は風呂に入ると言って、風呂に入ると、それから誰とも眼を合わさないように自分の部屋に入った。家族全員が気まずい雰囲気になって一郎は申し訳ない気持ちになった。こうなったのは自分のせいだと自分を責めた。それは架空閉鎖実験の日まで続いた。

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